こんな夜には静かな旅を~vol.23
沈黙の時間が流れた
私は彼の言葉を待つことができなかった
「貴方がテオではないのですか?」
彼は私に視線を戻した
その瞳は、悲しげだった
「いいえ、僕はロルフです。最初に言ったように、テオ爺さんは僕の祖父の弟です」
「でも、そんなこと…」
「そう、ですよね。僕は云わば第三者でしかない。
でも、貴女はそうじゃない。受け止めてくださいと言っても難しいですよね」
彼は、ふぅっと息を吐き出した
そして、再びバックを膝に置き中から数冊の分厚いノートを取り出した
「これを、読んでいただけますか?」
「これは…?」
「テオ爺さんの日記です」
私はじっと彼を見つめた
「ここに、全てが書いてあるはずです。僕は読んでいません。それとこれを…」
彼は2枚の写真と小箱を差し出した。
写真には精悍な体つきの、片足のない青年が写っている
彼に似てはいるが、別人だということがわかる
そして、その青年はショールを巻いていた
私の編んだショールに似ている
もう一枚は、その青年のアップ写真だった
首に、ドックタグをつけている
今の写真に比べて画質はよくないが、リボンが結ばれているのがわかる
この人が、テオ…
写真を食い入るように見ていた私は、この写真の青年がテオであることを確信しなければならないものに気がついてしまった
ドックタグのチェーンに、小鳥のチャームがついている
もらったときは気がつかなかった
私のもらったテオからの初めてのプレゼントは
この青年がつけているチャームと対になっている…
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コメント
やはりテオとの関わりは時間を超えた触れ合いだったのか…!?
信じられないことを信じなければならないのは
確かな証拠とそれを受け入れる広さ…
さて、広くて深い長い時間の旅は
もう少し続きそうです。
この頃は寒いと思ったら温かくて
と、思ったら寒くて
なんなんだ~っ\(゜ロ\)(/ロ゜)/
って感じです(笑)
そんな時、ふと感じる緩やかさに目を留めて…
そう例えば梅が咲いてる!とか。
そしてほっと感じる時間を過ごしてみたら
なんだ~季節の移り変わりにただ身をあずければいいのかと、
気づかされますね そう例えばココアの時間とかね(*^_^*)
投稿: にゅ~ | 2010年2月28日 (日) 23時17分
最近空さんケータイからもコメしてる

なんかそんな気がしたので真似してみました
最近は寒い暖かい寒い暖かい…みたいな意味わかんない気候で…
でもふと「あっ梅が咲いてる」とか 季節に身を委ねればいいのかと思うと季節の移り変わり一つ一つが楽しいですね

それを思い返すゆったりとした時間 そう例えばココアタイムとかね
投稿: にゅ~ | 2010年3月 3日 (水) 00時26分
蒼空さんのお宅の前を通る人が
いつもなんとなく季節を感じるのはなぜでしょう?
時と温度と空気…
音と色と光…
それの大切さを大事にしている人がそこにいるからでしょう。
温かさを感じ、春がすぐそこまで来ている安心感
でも冬の遠く透き通った空気も好きなので
寂しくもある今日この頃。
春はその温度ゆえにホッと力が抜けるところは好きだけど
芽が吹く勢いに今年こそはついていけるのかな?
さっきメガネをしたまま目薬を差してしまい、視界がいっきに水中へ潜ったようになり、
「えっ何?!」
もう一瞬びっくりですよ。
「あ~このボケボケな感じ、もう春だな」とか思っちゃいました(笑)
今年も芽吹きに負けそう(ーー;)ナハハ…
投稿: にゅ~ | 2010年3月11日 (木) 23時36分